プロフィール

井蛙

2013年12月31日(火)

今日は、なかった。
身体の声を聞き流していたら。

病を発症して数年間、死の瞬間に怯え、生の意味、救いの言葉を探し求めてきた。
ようやくその答えを掴み、手術に臨むつもりが、理解していたのは頭だけで、身体は手術前夜になっても納得してくれなかった。
そうして迎えた当日、玉砕を見据え、前線に赴く兵士となって手術室に向かった。

無事手術も終わり、集中治療室のベッドに横たえて、薄朱く染まる掌を何度も、飽きずに見詰めた。
朱色は、掌を勢い良く巡る血潮の流れ。
朱色は、生命の濃度を表すかのように私を励まし、安んじた。

一般の個室部屋に移ってまもなく、家族とリハビリスタッフを伴って見晴らしの良いロビーに向かった。 ...もっと見る

[ 2013年12月31日 23:18 ]

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井蛙

2013年11月26日(火)

☆七星☆

当たり前ですが、兄弟で思いでは違いますよね。幼稚園の送り迎えの自転車で、颯爽と力強くペダルを漕ぐ姿。日曜日の暖かい秋だったと思いますが、4人で陸上競技場で走った100m、これは鮮明に覚えています。お兄ちゃんの手術で、手術室に向かって手を合わせている姿、これも忘れることが出来ません。
母には長生きしてもらって、少しでも孝行したいです。
生きるって大変だけど、人生っていいな、そう思える時も多くなってきました。

2013年11月28日 15:14

井蛙

人生の良さを実感できる人は幸せです。

2013年11月30日 10:08

井蛙

2013年11月25日(月)

昨日、カラテの大会の手伝いに福島へ出向いた。
役目は選手の誘導係だった。
今回は今年で30回目という節目の大会で、ロシア、デンマーク、ブルガリアから6人の選手が参加した。
結果は、準決勝全て外国勢に占められてしまい、世界大会の様相を呈したものだったが、その中に交って戦った仲間の奮闘ぶりも光り、得難い力をもらうことができた。
世界レベルの強さを持つ外国人に怯むことなく、果敢に挑む姿に勇気をもらった。
中でも壮年の部類に入る48歳、50歳の知人が、オープントーナメントのこの大会に出場し、ひと廻り以上年下の若手を相手に五分の戦いを繰り広げていた。
一つのことをやり続ける強さを、まざまざと見せつけられ、頭が下がった。
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[ 2013年11月25日 22:59 ]

☆七星☆

自分より年上の方々が若い相手に立ち向かう、これは勇気と並大抵の努力ではできないです。
1日の生活の全てが大事、耳が痛いです。これは本当に大切なことですね。食生活はもちろんですが、何気ない生活のなかに、人として成長できるチャンスがあるんですね。

2013年11月28日 15:21

井蛙

忙しい中でのコメント、ありがとうございます。
偉そうなことを書く自分が嫌になること、多々ありますが、自分に言い聞かせるという意味で割り切っています。
聞く耳持つ人には言葉で伝え、熱を帯びて話すことも度々。
またやってしまったと、後悔先に立たず、ですが、これも割り切るようにしています。
以前より人柄も丸くなり、言葉も柔らかくなったのでは、と自己評価していますが、頭の低さがいつの間にか卑屈さにすり替わっていた、そんな事態にならないよう肝に銘じています。

2013年11月30日 10:06

1人が「お役立ち 」と言っています

井蛙

2012年10月28日(日)

旅の始まり

「お芋ちゃん見えたよ」
エスカレーターで新幹線ホームに向かう途中、出し抜けに母が妹に言った。
「ん?」 
突然の意味不明な言葉に妹は妙な顔をして応えた。
耳にした私は、その辺でサツマイモでも見たのだろうと、それ以上聞き耳を立てるのを止めた。
すると直ぐにゲラゲラと笑う妹の声が聞こえた。
「どうした?」
「今、お兄ちゃんとお母さん、男子トイレに入ったべした、そしたら、お芋ちゃん見えたって言ってんだから」
笑いながら妹は答えた。

郡山駅で新幹線に乗り換える前に寄った便所での事だ。
女便所の入り口には用足しを待つ7、8人が列を作っていた。
「男便所に入っか」
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[ 2012年10月28日 10:47 ]

☆七星☆

最高に楽しい旅行のスタートですね。この後も爆笑の連続でしょうか(笑)楽しみにしています。

2012年10月29日 15:28

井蛙

2012年10月20日(土)

原発と拉致と

某晩、録画しておいた番組「こころの時代」の整理序に、重なりつつある眼を抉じ開けてその一つを見ることにした。
番組のタイトルは、《私にとっての「3.11」 フクシマを歩いて》作家 徐京植(ソキョンシク)。

徐京植。
見覚えのある名だが思い出せない。
そのうち思い出すだろうと画面に見入った。
一人の作家が第三者の立場で、ありきたりの他人事の御託を述べて番組を締め括る、そんなものだろうと。

被災者の不安定な生活、除染、賠償、原発の収束…。
3.11はいつまで続くのか。
大きな進展のない3.11の報道に、「もういい」と身体の内部から声が聞こえ始めた頃だった。
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[ 2012年10月20日 15:17 ]

井蛙

2012年7月15日(日)

人でなしの贖罪

黒色のだぶついた背広に太目のパンツを身に付けた中年過ぎの男が城下町の住宅街を一人歩いていた。
男以外に歩いている人影はなかった。
男の、前方70mほど先の曲がり角からシルバーの車が現れた。
車は、住宅街を走るには速すぎる速度で男の方へ向かって行った。
男は、そこから見えないはずの運転席に視線を飛ばし、目を少し細めた。
車が迫るにつれ、フロントガラスを通して運転席と助手席に男の姿が見えた。
車が男の脇を通り抜けようとした瞬間、助手席の男が腕を伸ばした。
パン!パン!
乾いた音が閑静な住宅街に響いた。
助手席の男の動きに合わせて路面に倒れこんだ男は、懐に忍ばせていた黒い鋼鉄を引き抜き、走り去る車に向けて二発発砲した。
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[ 2012年7月15日 11:10 ]

☆七星☆

この話は会津で起きた事件ですか?

2012年7月17日 17:06

井蛙

これは私が見た、私を主役とした夢です。
多少それとは内容を変えましたが。
実の夢の最後は、警官に自首した時、突如、嘆き悲しむ母が浮かび、思わず警官の前で膝を折ってオイオイ号泣しました。
それで目が覚めました。
もしかしたら私の別の人生だったかも知れません。

2012年7月18日 22:59

井蛙

2012年6月11日(月)

社会ごっこ

あいさつは偽りだ。
と思うようになったのは、職場の女の一言、「~さんって、いつもあいさつ返さないんです、何ででしょうね」からだった。
間髪置かずに、
「そうですね、俺も前からそう思ってました」
その時、自分は同調してそう言った。

職場に五つ年下の気分屋の後輩がいるが、その彼を指してのことだ。
仕事上、大声で彼をどやしつけたことは度々あるが、異動のない職場環境でもあり、年を重ねる毎に殊更荒波は立てないよう自重するようになった。
良く解釈すれば、彼は自分に正直な、不器用な人間とも言える。
その意味では、肚の中では何を思っているやら、いつもにこにこ笑顔を浮かべ、あいさつするこの女のほうが不気味で怖い。
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[ 2012年6月11日 12:09 ]

井蛙

2012年6月11日(月)

社会ごっこ

あいさつは偽りだ。
と思うようになったのは、職場の女の一言、「~さんって、いつもあいさつ返さないんです、何ででしょうね」からだった。
「そうですね、俺も前からそう思ってました」
間髪置かずに同調した。

職場に五つ年下の気分屋の後輩がいるが、その彼を指してのことだ。
仕事上、大声で彼をどやしつけたことは度々あるが、異動のない職場環境でもあり、年を重ねる毎に殊更荒波は立てないよう自重するようになった。
良く解釈すれば、彼は自分に正直な、不器用な人間とも言える。
その意味では、肚の中では何を思っているやら、いつもにこにこ笑顔を浮かべ、あいさつするこの女のほうが不気味で怖い。
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[ 2012年6月11日 12:09 ]

☆七星☆

前日のコメントを見て、休日にゆっくり読み直 してから返信しようと思っていましたが、また深い内容に足りない頭が痛みだしてきました。前の職場に、挨拶がしっかり出きるのが人間的に素晴ら しいと、若い者に言っている50歳の人がいました。この人は挨拶できない人間は最低であるとも言ってましたね。何事も自然体で良いのですかね。

2012年6月12日 14:21

井蛙

2012年6月10日(日)

人間の戯言

薄っすらと埃で汚れた机の前に、数ヶ月ぶりに座った。
カパカパに乾いた台拭きを水に濡らして絞り、机の埃を軽く拭った。
座る気になったのは、先日、郡山のジュンク堂で七冊本を買い求めたが、その二冊に後押しされたからだ。
一冊は、新田次郎著「小説に書けなかった自伝」。
もう一冊は藤原正彦著「管見妄語 大いなる暗愚」。
どちらも新刊文庫で、著者は親子関係にある。
買ったばかりの本はすぐに読むには惜しく、買った本すべてを、前から後ろからチラチラと捲りながら少しずつ読み始め、その内、一冊が絞り込まれ、あるいは同時に数冊読み始め、そんな形で読み終えることが多い。
買った本の中には、この作家のものはしばらくは手にすることはないだろうと、その意に反して手にした本もあった。
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[ 2012年6月10日 14:07 ]