jognote 楽しく走ってステップアップ講座
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著者紹介
鍋倉賢治
1963年生まれ。1991年 筑波大学大学院博士課程体育科学研究科修了・教育学博士。
現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科(体育センター)・准教授 ランニング学会常務理事を務める。専門は健康体力学、マラソン学。
モットーは「楽しく追い込む」。マラソンベスト記録は2時間29分09秒。
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冬のレース東京マラソンを間近にひかえ、出場するランナーの皆さんは楽しみなことと思います。僕も走ります。ホノルル後に一度休んでいるので、ちょっと準備不足ではあるのですが、当日のレースを考えるとわくわくしてきます。
一緒に出場される皆さん!残念ながら出場がかなわなかった多くのランナーのためにも、思う存分マラソンを味わいましょう。
今回は直前に控えた東京マラソンなどを考えて、冬のレースに限ったアドバイスを何点か。

冬は寒くて身体もなかなか温まりません。じっとしていると寒いので、ついつい身体を動かしたくなりがちですが・・・
[フルマラソンの場合]
ウォーミング・アップを控え目にするのがセオリーです。長くたくさん走っても、結局はエネルギーの無駄使い、冬でも最長10分程度のジョグに抑えましょう。軽いウォークとストレッチだけでも十分です。
[フルより短いレースの場合]
まずはウォームアップ・ウエアなどを着込んでゆっくりウォークやジョグする時間(5~10分程度)を作りましょう。温まったらウインド・ブレーカー程度の身軽さになって、春秋などの季節のいいときと同様のアップでよいと思います。
防寒対策はレース前に必ず効果を試しておきましょう。できれば、寒い日、風の強い日など条件の悪い日に。タイツなどは優れた機能で保温性のいいものがたくさん市販されています。ファッショナブルに格好良く走りましょう。
冬でも、ランパン・ランシャツのエリートランナーの皆さんはどうしていますか?
[ホットクリーム]
僕が競技をやっている頃に用いていたのは、温感作用のある塗り薬(通称:ホットクリーム、市販薬にいろいろあります)を塗ること。これを実践している人も多いのではないでしょうか。
肩から腕、腹、太腿などに少量塗りこみます。その場合、塗った手をよく洗うことを忘れずに。レース中に顔や目をこすったら大変なことになります。ゼッケンの裏に油紙と綿などを縫いこむなどの方法をとったこともあります。
[ビニール袋]
また、スタート前まで透明のビニール袋などをかぶり、寒さをしのぐ対策をとる方も多くなりました。とても有効なのですが、問題はスタート直前に脱いだ袋をどうするか、ということ。中には捨てていく人もいるようですが、できればスマートに走りだしたいものですね。
一見、発汗していないように見えて、実はしっかり発汗しています。夏ほどではなくても、確実に給水はとりましょう。走りながら飲む速いランナーは、誤って手袋を濡らさないように、面倒でもその都度手袋をはずして、コップを受け取るようにしましょう。
また、こぼしてお腹にかかっては、のちに冷えてつらいことになります。横を向いて、身体にかからないように飲みましょう。その場合、後続ランナーにも配慮を。
マラソンを走ると、一過性に身体の免疫力・抵抗力は低下し、その低下は、およそ3~5日程度続きます。レース後も、風邪やインフルエンザの予防には特に配慮してください。
(文:鍋倉賢治 イラスト:後藤徳一郎)
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