jognote 楽しく走ってステップアップ講座
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著者紹介
鍋倉賢治
1963年生まれ。1991年 筑波大学大学院博士課程体育科学研究科修了・教育学博士。
現在、筑波大学大学院人間総合科学研究科(体育センター)・准教授 ランニング学会常務理事を務める。専門は健康体力学、マラソン学。
モットーは「楽しく追い込む」。マラソンベスト記録は2時間29分09秒。
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マラソンシーズン終了 リセット&リスタートのすすめ最もジョギングの楽しい、爽やかな季節の到来です。
マラソンのシーズンとして考えると、最後のレースを終えたか、あるいはこれからマラソン挑戦を目指して走り始めようか、というリセット・(リ)スタートのときではないでしょうか。
僕は4月中旬に、かすみがうらマラソンの10マイルを走ってきました。東京マラソン以降のスランプにもかかわらず、当日は「楽しく」追い込むことができ、よいリスタートとなりました。
僕のゴール後、場内放送でフルマラソンの中継が飛び込んできました。なんとトップを争っているのが、私が教鞭をとる筑波大学を今春修了、卒業したばかりの後輩二人でした。
二人とも先日の東京を走ったものの満足な走りが出来ず、かすみがうらに再挑戦していました。結果は、マラソン経験豊富な先輩に、マラソン2回目の後輩が見事せり勝ちました。
筑波大学は、10年以上箱根駅伝出場から遠ざかり、大学長距離界では弱小チームです。それでも個々の学生はそれぞれ目標に向かって頑張っており、研究とランニングの文武両道を目指したり、僕の授業やクラブの指導を手伝ってくれたりと、この世界で力を発揮している人材も実は多いのです。
今回、ワンツーフィニッシュを果たした二人も、ランナーとしてだけでなく、市民ランナーを指導する立場でも今後活躍する予定です。新天地に赴いたばかりの二人にとっても、すばらしいリセット&リスタートとなったことでしょう。
同様に、今シーズン最後のフルマラソンだったという方も多いのではないでしょうか?満足な走りが出来た方も、不完全燃焼だった方も、一度リセットし、「走れる喜び」という原点に戻ってリスタートするとよいと思います。
競技場入口の手前で、途切れることなく続々と帰ってくるランナーを、仲間とチアバルーンをたたいて迎えながら、半年近いマラソンシーズンの終わりをかみしめていました。
好天の中、走って、応援して、気持ちのよい一日となりました。
私の担当する授業「つくばマラソン」も始まりました。
初回の説明会に集まった学生は、なんと160名をこえ、熱気むんむんです。そのうち約8割がマラソン初挑戦。学生の専攻は、数学、物理、人文などの基礎分野、教育、IT、環境、工学、医学などの応用、テクノロジー分野・・・、と非常に多岐にわたります。

そして上級生、大学院生の多いのもこの授業の特徴の一つです。現代の若者を総じて「不活発で根性とは無縁」であると糾弾しがちですが、この授業ではどこ吹く風?です。
一方、学生たちは、マラソン完走によって得られるであろうこととして、ほぼ全員が「達成感」と「自信」を期待しています。なんのことはない、強い達成感を得る経験がなかったり、確固たる自信が持てないのも、現代の若者の特徴といえるのかもしれません。
未来を託す若者です。マラソンにチャレンジする、というだけで日本の将来もまだまだ捨てたものではない、と今後に期待したいと思います。
さて、このうちいったい何名がマラソンに挑戦し、完走を果たすのでしょうか?このコラムでも、ときどき紹介していきたいと思っています。皆さん今年も楽しく走りましょう!
(文:鍋倉賢治 イラスト:後藤徳一郎)
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